血液内科

Hematology

血液内科のご案内

当院では、血液学会専門医常勤2名で血液疾患の診療を行っています。
血液疾患は、専門的な検査や治療を必要とすることが多く、検診で血球の異常を指摘されたり、貧血症状・リンパ節が腫れる・出血しやすい等の症状があれば、是非受診されてください。ただし、当院では特殊な検査や治療ができない場合もあり、その時は熊本大学病院をはじめ、市内の設備の整った病院と連携して、対応させていただきます。

血液は、血漿成分と血球成分で構成されており、血球成分には赤血球・白血球・血小板の3種があります。血液疾患は、主にこれらの血球の異常により起こってくる病気です。

主な疾患の概略

赤血球の異常

貧血:赤血球や血色素(ヘモグロビン)が正常より少なくなった状態です。

赤血球は全身に酸素を供給する働きがあります。貧血になると、労作時の動悸や息切れ・顔面蒼白・頭痛・めまい・倦怠感などの貧血症状がでてきます。貧血を起こす機序には、赤血球の産生低下(再生不良性貧血など)、赤血球の破壊亢進(溶血性貧血など)、赤血球の喪失(出血性貧血など)などがあります。日常診療で、最も多い貧血は鉄欠乏性貧血です。

鉄欠乏性貧血の原因は、偏食やダイエットによる鉄の摂取不足、成長や妊娠・授乳などによる鉄需要の増加、胃の手術などによる鉄吸収低下、月経過多・消化性潰瘍や癌・痔核など失血による鉄喪失があります。治療は、原因を取り除くことと鉄剤の投与(内服薬・注射薬)です。

多血症(赤血球増加症):赤血球数が、正常以上に増加した状態です。

酸素の薄い高地で生活していると、赤血球の産生を促すエリスロポエチン(Epo)というホルモンが腎臓から分泌され、赤血球を増やすことで少しでも多くの酸素を吸収しようという反応が起こります。心臓病や肺疾患で体内への酸素の取り込みが少なくなると、Epoが分泌されて、赤血球が増加します。これを二次性赤血球増加症といいます。Epoに関係なく、骨髄幹細胞の異常によるものを真性赤血球増加症といいます。また、脱水症などで血漿成分が減少したために、見かけ上赤血球が増加したものを相対的赤血球増加症と言い、ストレス・喫煙・肥満などでも見られることがあります。

白血球の異常

白血球には、顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)、リンパ球、単球などの種類があり、侵入する外敵から生体を守る働きがあります。すべての血球は骨髄幹細胞から生まれ、分化・成熟しますが、その成長過程で腫瘍化した血球が増殖するのが造血器腫瘍(血液がん)です。白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫などがあります。白血病には、急性白血病や慢性白血病、また白血球の種類により、骨髄性白血病やリンパ性白血病などがあります。造血器腫瘍の治療には、骨髄移植や化学療法などがあり、専門的な診断および治療が必要です。

血小板の異常

血小板は、止血の働きを持つ血球です。血小板が減少すると、出血し易い状態になります。皮下出血による紫斑がよく認められるため、血小板減少症を紫斑病と呼ぶこともあります。血小板減少は、感染症(ウイルスや細菌など)・薬剤性・悪性腫瘍などが原因で起こることもありますが、原因がはっきりしない特発性血小板減少性紫斑病という疾患があります。免疫機序で起こると考えられ、副腎皮質ホルモン等で治療しますが、ピロリ菌が陽性の人では、除菌治療で血小板が増加することもあります。

スタッフ構成

理事長

南野 隆一

日本内科学会認定内科医・指導医、日本肝臓学会認定肝臓専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医、インフェクションコントロールドクター認定、日本血液学会認定血液専門医、久留米大学消化器内科臨床教授

診療科・部門紹介

外来受付時間

※診療時間は科によって異なりますので、外来診察表をご確認ください。

月〜金曜日 午前 8:30〜11:30
午後 1:00〜5:00
土曜日 午前 8:30〜11:30
休診日 日・祝・年末年始

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人間ドック・予防接種

096-285-5650

付:14時〜17(平日のみ)

代表窓口

096-340-5001

熊本県菊池郡菊陽町原水2921